祈り
作詞・BGM作曲 エド
声 初音ミク
『
困難が目の前に立ちはだかった時。
心が平安を失った時。
人に裏切られた時。
怒りで我を忘れた時。
孤独で苦しい時。
生きていることに耐えられない時。
自分の心をノイズの嵐から守るために、
夜が明けぬうち、深い静寂の中に身を置きました。
心の悩みに苛まれる中で、必死に自分を取り戻そうと、
答えのない答えを探していました。
そんな自分の姿を見ていたら、
今日まで生きてきた自分の記憶がなぜか愛おしくなりました。
過去の自分の足取りの記憶を辿り直していくうちに、
様々な人に迷惑をかけ、それでも愛され、
許されてきた自分の姿を見出しました。
あの時、過ちを犯した自分。
でもそのときの自分にはそうすることしか出来なかった。
そんな数え切れぬ失敗をすべて許されて、
今の自分があることの真実に思い至った時、
半人前の自分にも命の道のりがあったことに気付きました。
父母もきっとつまずきながら大人になって私を生んでくれた。
おじいちゃん、おばあちゃん、ひいおじいちゃん、ひいおばあちゃん
さらにもっと昔の人たちの命の記憶を私は受け継いで今がある。
太古の生命からの命のリレーが時の経過の中で1つも欠けることなく
後の世代まで受け継がれて、今私がいる。
小さな私を支えてきた、数えきれない命の記憶から、今私がいる。
壮大な命の営みの中で、今を感じた時、
自分の内なる声がささやきました。
「私たちにとってあなたは誠に高価で貴い、私たちはあなたを愛している。」
遠い過去からのすべての命の歌が、やさしく私を包んだその時、
自分の小さな悩みの答えは与えられました。
気がつくと朝日が昇ろうとしています。
さあ、今をしっかり歩いていこう。永遠に生きている記憶の中に包まれた今を。
』
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