Photo by (c)Tomo.Yun
 
 私的な趣味の部屋
 
5.【初音ミク】祈り【朗読】 (2011/07/08) 
【初音ミク】祈り【朗読】 です。「まリストの歌」の後に作りました。BGMも聴いてください。

祈り

作詞・BGM作曲 エド
声 初音ミク



困難が目の前に立ちはだかった時。
心が平安を失った時。
人に裏切られた時。
怒りで我を忘れた時。
孤独で苦しい時。
生きていることに耐えられない時。

自分の心をノイズの嵐から守るために、
夜が明けぬうち、深い静寂の中に身を置きました。
心の悩みに苛まれる中で、必死に自分を取り戻そうと、
答えのない答えを探していました。

そんな自分の姿を見ていたら、
今日まで生きてきた自分の記憶がなぜか愛おしくなりました。
過去の自分の足取りの記憶を辿り直していくうちに、
様々な人に迷惑をかけ、それでも愛され、
許されてきた自分の姿を見出しました。

あの時、過ちを犯した自分。
でもそのときの自分にはそうすることしか出来なかった。
そんな数え切れぬ失敗をすべて許されて、
今の自分があることの真実に思い至った時、
半人前の自分にも命の道のりがあったことに気付きました。

父母もきっとつまずきながら大人になって私を生んでくれた。
おじいちゃん、おばあちゃん、ひいおじいちゃん、ひいおばあちゃん
さらにもっと昔の人たちの命の記憶を私は受け継いで今がある。
太古の生命からの命のリレーが時の経過の中で1つも欠けることなく
後の世代まで受け継がれて、今私がいる。
小さな私を支えてきた、数えきれない命の記憶から、今私がいる。

壮大な命の営みの中で、今を感じた時、
自分の内なる声がささやきました。
「私たちにとってあなたは誠に高価で貴い、私たちはあなたを愛している。」
遠い過去からのすべての命の歌が、やさしく私を包んだその時、
自分の小さな悩みの答えは与えられました。

気がつくと朝日が昇ろうとしています。
さあ、今をしっかり歩いていこう。永遠に生きている記憶の中に包まれた今を。



 
【初音ミク】祈り【朗読】 
 
 
RETURN INDEX   NEXT
 
 Copyright (C) 2010-2011 quest-for-truth.net.